みなさん、現行のNISA制度が変更になることを知っていますか?
どこかでその話題は聞いたことあるわ
ちょっと調べたけど内容が複雑であきらめたぶぅ…
すでに2024年からNISA制度に変更が加えられることが決まっており、概ねその内容が決まっています。
今回、2024年に新NISAに切り替わった後の制度について分かりやすく解説するとともに、今後NISA制度がどんな風に変わる可能性があるかについて解説します。
この記事を読むことで、NISA制度の今後の見通しが分かり、制度の変更に合わせて投資戦略を柔軟に変える基本的な考え方が分かります。
- 新NISAは2024年から開始
- 主な変更点は一般NISAの変更、ジュニアNISAの廃止
- 一般NISAは2階建てとなり、1階部分の投資が原則必要に
- 一般NISAをやっている人は新NISAにロールオーバー可能
- つみたてNISAをやっている人は大きく変更点なし
- 今後制度は変更になる可能性がある
- 投資は早めから始めた方が良し!
では解説していきます
新NISAとは

これまで一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3本立ての制度でしたが、これらがこんな風に変わります。
- 一般NISAは新NISAとなって2028年まで制度延長
- つみたてNISAは制度の内容は変わらず2042年まで延長
- ジュニアNISAは2023年で制度終了(継続管理勘定で資産保有は継続可)
主に変更が加えられるのは一般NISAであり、少し複雑な内容になっています。
これまでつみたてNISAを使っていた人は大きく変わりはありませんが、一般NISAにもつみたてNISAの要素が盛り込まれたりと、今後つみたてNISAにも変更が入ってくることもあるかもしれないので、NISA全体の動向を把握しておくのは重要です。
これからその制度変更の詳細について解説します。
新NISAは2階建て
新NISAは1階部分と2階部分に分けられることになっています。
1階部分は長期の資産形成を図る目的で設けられており、つみたてNISAで定められている投資信託しか買うことはできません。
2階部分はこれまで一般NISAで買えていた現物株式やETFなどの銘柄を買うことができます。
原則として1階部分の投資をした場合でないと、2階部分の投資ができない仕組みとなっていますが、元々一般NISA口座を持っていた方のように、投資経験がある場合は1階部分の投資をしなくても2階部分の投資が行えるようです。

年間買付枠は合計で122万円に増額
年間買付枠は1階部分20万円、2階部分102万円とこれまで一般NISA年間買付枠120万円から少し増額されています。
しかし一般NISAと同じ商品が買える2階部分は102万円のみですので、これまで一般NISAを使っていた人からしてみれば、枠が縮小されたと感じるかもしれません。

非課税期間は5年間
非課税期間は1階部分、2階部分ともに5年間となっています。
2024年分に買い付けた分は2028年まで非課税で保有できます。制度終了の年である2028年に買い付けた分に関しては2032年まで非課税で運用が可能です。
1階部分の保有資産については非課税期間終了後、つみたてNISAの口座に移管(ロールオーバー)ができることになっています。
その時移管時の価格は取得時の価格(簿価)で移管される予定のため、つみたてNISAの買付枠の消費を抑えることができます。
なので新NISAとつみたてNISAを合わせて最長で25年間運用できる見通しです。

一般NISAの資産は新NISAに移管可能
これまで一般NISAで保有していた資産は新NISAの2階部分に移管することができます。
その場合移管時の価格(時価)で移管されることになっており、上限は設けられていません。
ただし102万円を超える場合には1階部分の枠も消費されることになっています。
これまで2019年以降に買い付けを行った銘柄については、ロールオーバーができないことになっていましたが、新NISAができたことで2024年もロールオーバーして運用が可能になりました。(一部監理銘柄、整理銘柄に指定されている株式や投資信託等は移管できない場合があります。)

つみたてNISAは変わらず2042年まで制度継続の予定
つみたてNISAについては制度の内容は変更されていませんが、制度終了のタイミングが2037年から2042年に延長されています。
ジュニアNISAは2023年で制度廃止
ジュニアNISAは2023年で制度廃止となる予定です。しかしジュニアNISAで買い付けた商品は制度廃止後も子供が18歳になるまで非課税で運用が可能です。
ジュニアNISAの制度廃止後の取り扱いについてはこちらの記事で解説しています。

- 新NISAは2階建て
- 年間買付枠は1階部分20万円、2階部分102万円=合計122万円に増額
- 非課税期間は変わらず5年間で1階部分はつみたてNISAに移管可能
- 非課税期間は5年間
- 一般NISAの資産は新NISAに移管可能
- つみたてNISAは変わらず2042年まで制度継続の予定
- ジュニアNISAは2023年で制度廃止
新NISAは今後変更になる可能性がある

2022年8月23日、金融庁は令和5年度税制改正要望にて、NISAの制度改正の要望を盛り込む方針を固めました。
まだ税制改正要望がきちんと出されたわけではありませんが、年末にかけて具体的に検討していくこととしています。
そのため、現在予定されている内容が今後変更になる可能性があります。
変更になる可能性がある内容について解説します。
税制改正要望についてはこちらの記事で解説しています。

令和5年度税制改正要望(金融庁)の内容
非課税期間の変更
現在新NISAでは非課税期間は5年間、つみたてNISAでは20年間となっていますが、この非課税期間を無期限とすることが盛り込まれる予定です。
買い付け可能枠の拡充
現在一般NISAでは年120万円(新NISAでは122万円)、つみたてNISAでは年40万円と決められていますが、この買付可能枠が拡充される可能性があります。
制度の恒久化
新NISAについては2024年から2028年へ延長されました。つみたてNISAは2042年までの予定となっています。この制度の期間を撤廃し、恒久化する案が盛り込まれる予定です。
制度改正によって投資戦略が変わる可能性がある
岸田内閣は成長と分配の好循環を図るため、資産所得倍増プランを柱としています。
そのため、基本的には現行のNISA制度を良い方向に手を加えていくことが予想されます。
これは良いことですが、投資家は変更によってより良い投資戦略が行えるようになる可能性を考え、その変更の動向に目を向け続ける必要があります。
基本ほったらかしでよいつみたてNISAですが、きちんと制度について勉強しておくことはとっても大事です。
投資はもう少し待ってから始めるべき?

新NISAの1階部分で買い付けた銘柄は5年後につみたてNISAに移管でき、最長25年非課税で運用できると解説しました。
ではいまからつみたてNISAを始めることを検討している人はどうするべきでしょうか。
新NISAになってから投資を始めるべきでしょうか。
答えはNOです。始められるのであれば、今すぐにでも始めるべきです。その理由について解説します。
投資は早く始めた方が良い
つみたてNISAでのインデックス投資は長期で積み立てながら、運用していく投資法です。
買うタイミングをドルコスト平均法でリスク分散しながら、長く運用することで複利効果を得て資産形成を図るという手法です。
そのため、投資開始時期は早いほうが複利効果をより高めることができます。
また少額から早めに始めることで、投資に対する知識が増えるのも早くなっていきます。
やはり人間なので、少しでも自分のお金を投資に回し始めると、その動向がすごく気になるものです。そういったことから投資に対する知識を知る機会が増え、マネーリテラシーを向上させるきっかけになります。
早くから高いマネーリテラシーを持っていた方が、資産形成のスピードは速くなるので、早めから投資を始めた方がよいといえます。
制度は変更になる可能性がある
先ほど、金融庁からのNISA制度の改正要望について解説したように、現行の制度が今後時代の流れとともに変更となることは確実です。
そのためその制度変更を待っていては、新たな変更が加えられ、当初の予定を変える必要性も出てきます。
したがって、制度変更を待つのではなく、運用しながら制度変更に合わせて柔軟に考え方を変える方が、メリットが大きいと思われます。
- 投資は早く始めた方が吉!迷っていたらすぐに始めよう!
Q&A

2階部分はロールオーバーできないの?
新NISAは2028年までの制度ということになっているため、2024年に買い付けた2階部分の非課税期間5年が終わるころには、制度終了(その先の制度については未定)のため、ロールオーバーはできません。つみたてNISAは制度が継続しているため、1階部分のみロールオーバーが可能です。
2階部分だけで投資がしたいんだけど…
原則1階部分を使い切ってから、2階部分に投資ができますが、元々一般NISA口座を有しているなどの条件に当てはまる方(投資経験者)は申請することで2階部分のみ使うことができる予定です。ただし買付可能枠は102万円とそこは変わらないので注意が必要です。
本当に制度改正されるの?
現時点では要望なので、まだはっきりとしたことは何も決まっていません。ただし政府の方針などを考慮すると、良い方向へ改正される可能性が高いと思っています。
まとめ

いかがだったでしょうか
2024年から変更となる新NISAについて理解が深まったのではないでしょうか。
記事中でも解説しましたが、今後NISA制度が変わることは確実であると思われ、その都度変更内容を確認して、投資戦略の変更の必要があれば、柔軟に対応していくことが重要です。
基本ほったらかしでよいとされるつみたてNISAですが、アンテナを高くもって今後も勉強を続けることが大切です。
現行のつみたてNISA制度について振り返りたい方はこちらの記事をどうぞ

2023年で廃止が決定していますが、お得になったジュニアNISAについて知りたい方はこちらの記事をどうぞ
